衛星画像



概論

 「リモートセンシング」は人工衛星から地球を観測する技術です。
 その観測装置である「リモートセンサ」は、地球上から放射される多様な電磁波を検出することができます。この電磁波は「地上、海上の物質、雲の温度、地形標高」等の特徴を反映するデジタルデータです。
 目的にに合わせて抽出されたデータは、「気象・地形・地質・水文・植生・海洋」の分野の観測に応用されています。

・広範囲の観測幅
・同質データが取得でき、比較が容易にできる
・周期的なデータ取得ができる

以上の3点が、これらの応用分野で共通するメリットです。

 次に衛星、リモートセンサの一部、及び衛星画像を紹介します。


LANDSAT

 Landsatは、アメリカが1972年に打ち上げた世界で初の本格的なリモートセンシング衛星です。Landsatの観測データは、主に陸域の資源探査や環境の変化を監視するために広く利用されています。既に25年近い蓄積があるので、時間の経過による比較が可能です。そのため地球観測衛星データとしては世界で最も頻繁に利用されています。


NOAA

 NOAAは米国海洋大気庁によって運用されている気象観測衛星です。定期的な気象業務を主目的としているため常時、2機体制で運用されています。1つの衛星で地上の同じ領域を1日に2回観測することが可能です。


MODIS

 MODIS(中分解能撮像分光放射計)とは、NASA/GSFCにより開発された光学センサの名称です。
 0.4~14μmの範囲を36バンドで観測し、「雲、放射エネルギー束、エアロゾル※、土地被覆、土地利用変化、植生、地表温度、火災、噴火、海面温度、海色、積雪、気温、湿度、海氷」等の観測を行うのに利用されています。
エアロゾル※ 大気中に浮遊する固体、あるいは液体の微細な粒子のこと。降雨や降雪には欠かせないものであり、気候変動にも大きな影響を与えるといわれる。

MODISの特徴


1.  観測幅が広いので(観測幅約2000km )、ポインティング※しなくても観測周期が短い(2 ~3 日)データが得られる。
2.  36chのバンド特性をもち、雲、放射エネルギー束、エアロゾル、土地被覆、土地利用変化、植生、地表温度、火災、噴火、海面温度、海色、積雪、気温、湿度、海氷等の観測を行うことができる。
3.  解像度が250m(バンド1,2)、500m(バンド3-7)、1000m(バンド8-36)である(AVHRR画像:解像度1km)。
ポインティング※ 衛星の姿勢を制御することにより、軌道直下だけでなく、軌道からかなり離れた地域を特定して観測する技術のこと。ポインティングにより観測周期を短くすることができる。

MODISの運用


 同一の観測周期、250mの解像度でかつ36chのバンド特性をもつMODISが今後地球環境の分野だけではなく、大規模災害モニタリングなど様々な分野で利用されていくことが予測されます。

 すでに日本でも東海大学、東京情報大学、東京大学生産技術研究所などで受信運用を開始しています。
 また東南アジア地域では、シンガポール大学のCRISP(Center for Remote Imaging, Sensing & Processing)やアジア工科大学院アジアリモートセンシング研究センターACRoRS(Asian Center for Research on Remote Sensing)で受信運用が開始されています。


参考:リモートセンシングハンドブック/日本リモートセンシング研究会
宇宙開発事業団NASDAホームページ





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株式会社 中央ジオマチックス

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