地形情報のカラー合成による地形表現方法

 

1. 背景

 従来地形を視覚化する手法として,等高線表示,くんせん法(起伏陰影法),ケバ図法,段彩図法などがありました。しかし,いずれも地形の標高,斜面勾配,斜面方位のいずれか一つあるいは二つの組み合わせ表示しかなされてきませんでした。このため,地形情報を詳細に視覚表現する手法として完全ではありません。


従来の手法

くんせん法 段彩図法
高画質(580KB) 低画質(80KB)
高画質(750KB) 低画質(50KB)


2. 目的 

 上記の問題点を解決するために,本研究では,地形標高,斜面勾配及び斜面方位のすべてを同時に使用します。これらの情報に,色の三原色を研究及び試行により見出した独特の方法で割り当て,カラー合成画像をコンピュータにより創作させ,地形の詳細な情報を提供することが目的です。


3. 本手法の効果

 本方法は以下の効果を発揮します。
(1) 表現された色から,地形標高,斜面の傾斜と向きの情報が視覚的に理解でき,地形学的な特徴を表現できます。
(2) 地形の微細な形状が,他の方法に比べてより良く視覚的に色彩として理解できます。
(3) 美しい色の地形が得られ,人間の感性に訴える表現が可能です。
(4) 地形が地形学専門家だけでなく,地形学の知識がない者でも地形のイメージを知ることができます。


4. 実施例

富士山周辺

富士山周辺 富士山周辺
(200m等高線付)
高画質(1.5MB) 低画質(160KB)
高画質(1.5MB) 低画質(160KB)


エベレスト周辺

データ提供:村井俊治様,Prof. Armin Gruen, ETH Zurich
エベレスト周辺 エベレスト周辺
(500m等高線付)
高画質(900KB) 低画質(80KB)
高画質(900KB) 低画質(80KB)


5. 応用例

この3D立体視めがね http://www.chromatek.com/ を利用すると,より立体的に見えます。